水の特色を知って
いい水を飲もう
目的別!水の選び方
皆さんはどのようなミネラルウォーターを選んでいますか。
たかが水、されど水。同じ市販の飲料水を購入するにしても、より健康面に配慮した効果をもたらすもの、自分の目的に合うものを選ぶことをお勧めします。
自分に合った「水選び」のために、市販されていてよく目にする代表的な水を中心にご紹介します。
ミネラルウォーター
軟水
日本の水道水はほとんどが軟水です。
まろやかでクセがなく軟水が苦手という人は少ないです。
体への吸収率も良くミネラル含有量が低いので器官に負担をかけず体内を循環し、汗を出したり老廃物やたまった疲労物質を排出するなどの効果が期待できます。
また、水分量が増えればドロドロの血液が薄まり、血液の流れが良くなります。
代謝も良くなると、内臓や肌の調子も良くなり、ニキビや吹き出物も解消乾燥肌や小ジワ、シミも改善されます。
軟水は一般的に料理、特に和食に合うと言われています。ご飯を炊いたり、だしをとるには軟水が適しています。煮物やお吸い物は、軟水のほうが野菜への水分の浸透がよく軟らかく仕上がます。
硬水
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を豊富に含んでいます
硬水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を豊富に含んでいる水です。不足しがちなミネラルを補ってくれるのでダイエット中には最適です。
カルシウムは脂肪を燃焼する効果があり、脂質の吸収を抑えてくれます。
イライラや骨粗鬆症の予防、不安の解消にも効果があります。天然水に含まれるのは、とても細かい粒子のカルシウムイオンなので、100%体内に吸収されて小魚や牛乳以上により良く摂取することができます。
一方、マグネシウムは、糖の吸収を抑え血糖値を上がりにくくする効果の他に、腸の水分を便に引き寄せて軟らかくする効果があります。便通が良いことは便秘が改善されるのでダイエットや美肌に重要です。
また、カリウム豊富な水は高血圧の改善にも繋がります。他にも成分によっては免疫強化、動脈硬化、むくみの予防などの効果が期待できます。
アルカリイオン水
健康のためとはいえ飲み過ぎは厳禁です
アルカリイオン水は、慢性の便秘や胃酸過多、下痢に効果があると認められています。そして、コレステロールや体脂肪の減少、アトピー性皮膚炎の緩和、記憶力や学習能力の改善効果、血糖値の改善なども最近の研究で報告されています。
飲用に適したアルカリイオン水は高いアルカリ性が入っているので、体内の老廃物を排出したりし体のバランスを整えます。ペットボトルで市販されているものも増え、家庭内の整水器で作ることもできます。ただ、健康のためとはいえ飲み過ぎは厳禁です。体重の5%以内を目安で飲むようにしてください。また、胃酸のもつ殺菌作用が弱まるので、胃酸の分泌量の少ない人や胃を切除している人は飲用を控えたほうが良いです。
海洋深層水
水深200m以下の深海層にある海水
海洋深層水とは水深200m以下の深海層にある海水のこと言います。深層には太陽の光が届かず植物プランクトンが生息できない為、有用成分が海水中にたくさん残っているのです。海洋深層水は化学物質や放射性物質からの汚染の心配もないので、安心安全な水と言われています。
ミネラルがバランス良く含まれていて、特にマグネシウムが豊富に含まれているのが海洋深層水の特徴です。マグネシウムが慢性的に不足すると高血圧や肩こり、骨粗鬆症、心筋梗塞、イライラ、倦怠感などの不調を招きます。海洋深層水はこれらの不調を改善したり、軽減する効果があるとされています。更年期障害の予防や月経前症候群の改善にも期待できます。また、マグネシウムは下剤としても使用されており肌のターンオ-バーや便通を良くする働きがあります。
バナジウム天然水
ミネラル成分の一種
バナジウムとは、カルシウムやマグネシウムと同様、ミネラル成分の一種です。ひじきやあさり、乾燥わかめなどに含まれています。
バナジウムはインスリンに似た物質で同じような働きをするので、続けて飲むと血糖値を下げ、糖尿病の予防にもなります。またコレステロール値を下げ、血液がサラサラになるという効果もあります。
またバナジウムは富士山というイメージがありますが、玄武岩がバナジウムを豊富に含むことが関連しています。富士山には玄武岩の地盤が7層もあります。このため、バナジウムを豊富に含んだ天然水を採取することができるそうです。
平均寿命よりも、健康寿命
その他様々なシーンで無くてはならない一番身近な天然資源、それが水です。毎日使うものだからこそ、安心・安全で本当に体に良い水を飲みたい!使いたい!
いくつになっても学び直しができ、新しいことにチャレンジできる社会。
人生100年時代を見据えた生活の基盤は、まず健康であることから。
何歳になっても活躍が出来る経済社会の在り方を模索している中、そこで活躍するはずの人が健康でなくては意味がありません。
そのために全ての食物にかかわる、一番シンプルで、だからこそ忘れがちな水から変えてみませんか。